ずぼしのしるし

書きたいことを書き溜めて置く場所。

『きょうはふたりで、』のお話

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先日、ISF06で発行したのり子とひなたのお話『きょうはふたりで、』を期間限定という形でTwitterで公開しました。(現在は公開終了しています。たくさん見て下さってありがとうございました。)

 

そして、せっかく公開したのでもう少し掘り下げた話とか色々書き記しておこうかなと思いブログを作ってみました。あんまり文章を書くのは上手ではないのですが、暇つぶしにでもお付き合いください。

 

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■話を作ろうとおもったきっかけ
先日ミリシタでも開催されたイベント、俠気乱舞がこの話を作ろうと思った大元のきっかけでした。当時はひなたを担当にしようと決め、みんな大好きメモリアルコミュ3でのり子の虜になった後CDを色々聴き漁っていた時期だったと思います。普段の二人と演技とのギャップに更にやられてしまったと同時に、劇中劇から離れた普段の二人をもっと見たいと思うようになりました。

 

ただ驚いたことに、ミリシタでもグリマスでも二人の絡みは殆どないに等しく二次創作でものり子とひなたでお話を作っている人はあまり見かけませんでした。それこそ木下組の創作はそこそこありましたが、私が見たいのは普段の二人……ない……じゃあ自分で作るか……となったのです。


よく創作は需要じゃなくて自分が見たいから作るみたいな内容のツイートが定期的にバズってますが、まさにそれでした。自分が見たいと思う自分だけののり子とひなたを描いてやろうとめちゃくちゃウキウキしていたのを覚えています。いわゆるマイナーカプな上自身のミリオン同人界隈での知名度など考慮すると本捌けるのか…?という気持ちを抱きつつ読んで欲しさもあったので結構調子に乗った部数刷りました(無事完売したのでお手に取って頂いた方々改めてありがとうございました…)。

 

 

■表紙とタイトル
表紙の構図とタイトルは割とすんなり決まりました。モデルにした作品の表紙がありそれっぽくなるようにしたのですが、話の内容とマッチした柔らかい雰囲気が出せたと思います。タイトルはフォントがうまく馴染まなかったので自分の手書きにしました。
タイトルの『きょうはふたりで、』の由来は…二人がお出かけする話とは決めていたのでそういう雰囲気やニュアンスが伝わればいいなと思ってつけました。最後に読点をつけたのは二人が色んなところに遊びに行ってたらいいなという広がりを見せたくて…結構ぼんやり決めてますね…

 


■本編①(作画)
私は本を出す度に、自分の中で簡単な縛りというかルールを作っています。

今回のお話で決めたルールは
「トーンを一切使用しない」でした。

 

……。

 

この『きょうはふたりで、』は、私がミリオンで初めて真面目に描いた漫画なのですが、初めての癖によくこんなルール作ったなと今でも思います。まじで大変でした。(今もそんなにトーン多用できてないですが…)
良かったら読み返して確認してみてください。

 

というのもトーンと自分の絵柄が上手くハマるのかわからなくて、変に浮いて雰囲気を壊してしまうのが一番嫌だったのでじゃあ全部自分の手で描けば大丈夫だよね!というデジタル作画の癖にゴリゴリのアナログ思考で描き進めて行くことになりました。まあ何だかんだいけるやろという軽い気持ちでいたものの作業スピードの兼ね合いもありすごい時間がかかってしまいました。料理とか。ひなたのカーディガンとか。空とか何これどうすんのとか。当たり前だ。

 

今見返すと、丁寧だけどぎこちなさもあって描き慣れてない感がすごいですね。目の大きさとか身体の描き方も若干変わった気がします。

 


■本編②(内容)
のり子のお姉さんな面を見せたいという気持ちがあったので、悩んでいるひなたにそっと手を差し伸べてあげるのり子、という話の流れも割とサクサク決まりました。ただ二人のゲーム内のテキスト供給がほぼないのと、のり子こんな大人しいかなとかのり子Pの方になんかこののり子違くない?って思われないかなとヒヤヒヤしながら描いていました。

 

のり子の口調は今でも描く時に悩みます。奈緒とか同年代の子達といるならまだしも、年下の子と接する時の言葉遣いとなるとなかなか難しいです。もう少しはっちゃけさせてもいいのかもしれない…。

 

のり子って明るく元気な面もお姉さんな面も女の子な面もかっこいい面もどれも間違いなく福田のり子で、なんか…ずるいですよね…(?)

 

ひなたは実家の話をすると結構ぺらぺら話してそうでかわいいですね。どちらかと言うと聞き手側の子だと思うのですが、自分の好きなことの話になると止まらなくなりそうでかわいいですね。

 

二人の話を描くと決めたものの、距離感や会話のテンポは完全に手探り状態だったので台詞もたくさん悩みました。

 

因みに作中の料理はお肉が多い方がのり子、お野菜があるのがひなたです。チキン南蛮と野菜炒めみたいなイメージで。

 

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背景もちょいちょい遊び心をいれたりしています。

うどん→静香  なんなん→紬  やきにく→のり子

みはる→天海春香から何文字か抜き取ったもの

 


■本編③(構図)
よく感想で表情や間のとり方をお褒め頂くことが多いのですが、どちらも割と意識してコマ割りしています。話し手の台詞が続く時に聞き手の表情や背景が映るという流れが好きで、自分もそれをなんとか真似しているという形なのですが、上手く見えていたら嬉しいです。

 

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こんな感じでしょうか。

改めてこれわざわざ読む人いるか…?という気持ちになっていますが、あと二冊出していてそれもいつかこういう形で書くと思いますのでよろしくお願いします。

のり子とひなたの組み合わせ、もっと増えますように。